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2007年5月 4日 (金)

PATi PATi WEB

吉川晃司@中野サンプラザ2DAYSの2日目。3年8ヵ月ぶりのオリジナルアルバム『TARZAN』を引っさげての全国ツアーがスタートしたばかりの吉川晃司。ここ最近のインタビューでも、本人の口から何度となく語られているが、今現在の吉川晃司のテーマは、ひと言で言うならば、吉川だから成立するダンスミュージック……といったところだろうか。20年近くも、ソロとして日本のロックシーンの真ん中に身を置き続けてきた人間が、デビューしたばかりの英国のロックバンドにヒントを得て、自分の中にあるルーツを肯定しながらも新しいジャンルを取り入れようとする姿を見ていて、果たしてどう出てくるのかとか、どう料理するのかとか、もっと言ってしまえば、料理できるのか……と、正直、興味が先に立っていたんですね。私が体験してきたダンスミュージックと、吉川が体験してきたダンスミュージックは、まったく異なる。それはつまり、ダンスミュージックに関する価値観に決定的な相違が生じることになりますね。だから、なんというか……それぞれを認めることはできても、おそらく心の底から理解することはできないんじゃないかなぁと思うこともあったり。頭ではわかっているんだけどなぁ……という思いが強かったというのが本音だったりします。そんな思いで今回のライヴを観て。んで思ったのは……えーと、ダンスミュージックに定義はあるかもしれないが、ダンス自体に定義はないんじゃないかなぁということです。例えば、同じリズムで永遠に踊り続けられるのがテクノミュージック。んで、私にとってのダンスミュージックはここが基準、すなわち、それが己の定義になってくるわけですね。吉川のダンスミュージックは、たぶん、自分がめちゃくちゃに踊れることなんだと、ライヴ中にめちゃくちゃに踊る吉川晃司を観ていて思いました。で、その踊りは、絶対にまねできない。ポーズもリズムの取り方も、何もかも独特すぎて、観ていてもとてもまねできるもんじゃないの。でもどんどんBPM(1分間で刻んだビート数)が上がっていく楽曲たちと、吉川の踊りを見ていると、なんかこう……自分が踊っているような感覚になる瞬間が何度もあって。実際は全然踊ってないんだけど、上がっていく高揚感がねぇ、ちょっと似てる。踊り続けて音にきちんとのれて、ものすごくハッピーになったときに。気がつくと笑顔、みたいな状態が似てるなぁなんて思いました。それからもうひとつ。今回、初期も初期の曲「RAIN-DANCEがきこえる」が、ほぼ当時のアレンジのままで披露されたんだけど(ディテールは違っていたけど、おおまかなアレンジは当時のまま)、まったく古くなかったんですな。これにはびっくりしました。当時とはまったく違うだろう音圧のせいもあるかもしれないのですが、80年代アレンジの必需品“上ものおかず”(今じゃ信じられないような、ピキューンピキューンとかダダダ、ダダダ、ダッ! とかいうような、デジタル音を入れること。要所ようしょに入れたり、ブレイクのところに入れたりもしてました)をごっそり抜いても、当時の表情を色濃く残していたが、とても不思議で、そしてびっくりしました。今、当時のアレンジのままでやった吉川晃司にも拍手。20周年ライヴのときに、その企画性から、いろんな曲の当時アレンジを満喫したけども、現在進行形の中で、当時の曲を当時のままでやるというところに、すごく意味があると思った次第。ツアーはまだまだ続きます。シンバルキックを生で観たいという人は、ぜひ足を運んでください。シンバルキック観るだけでも、気分が上がること、保証します。

http://www.musicnet.co.jp/patipati/ito/index.html

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